外壁に集まる虫が気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
虫は駆除するのも一苦労ですし、何とかしたいものですよね。
今回は、外壁に虫が集まる理由について解説するとともに、外壁に毛虫が発生した時の対処法を紹介します。
□そもそもなぜ外壁に虫が集まるのか
虫は外壁塗装中の家だけでなく、塗装済みの住宅や新築住宅でも発生します。
外壁に虫が発生する理由は大きく分けて3つあります。
1つ目は、シンナーといった外壁の塗料に反応しているということです。
虫は匂いに敏感なため、油性塗料をはじめとする独特の匂いに寄ってくる傾向があります。
シンナーは油性塗料の希釈材の溶媒として使われることが多く、その独特な匂いに虫が反応します。
また、シンナーにはトルエンという成分が含まれているのですが、この成分に反応して寄ってくる可能性もあります。
2つ目は、紫外線に反応するということです。
蛾や甲虫は紫外線を多く出す光源に誘引されることが多いです。
よく夜になると、街灯に虫が集まっていますが、これも街灯から紫外線が出ているためです。
特に、明るい色の外壁は紫外線の反射率が高いです。
そのため、白に近い色の外壁や淡色の外壁材に塗料を使用している場合は虫が近寄りやすいので、注意が必要です。
3つ目は、外壁の色に反応しているということです。
昼行性のハエやハチをはじめとする虫は黄色に多く集まる傾向があります。
虫の活動によって受粉をする花が、香りや蜜に加えて黄色い色で虫を誘惑していることが多いためです。
そのため、黄色や黄色に近い色の外壁の住宅は注意が必要です。
□外壁に毛虫が発生した時の対処法
外壁に毛虫が発生した時の対処法は、毛虫が幼虫であるか成虫であるかによって異なります。
外壁に毛虫が発生した時、毛虫が幼虫であれば市販の殺虫剤で駆除します。
幼虫はスプレーで吹き飛ばされることもあるため、吹き飛ばされて自身にくっついてしまわないよう注意が必要です。
また、農薬を散布する場合は、使用できる植物や散布方法をしっかりと確かめることが大切です。
毛虫が成虫している場合は、殺虫剤では効果がありません。
火ばしで捕まえるか、少量の家庭用洗剤を溶かした水につけて駆除するのが良いでしょう。
□まとめ
今回は、外壁の集まる虫に着目し、そもそもなぜ外壁に虫が集まるのかということに加えて、毛虫の対処法を幼虫と成虫に分けて解説しました。
毛虫の幼虫に対して、殺虫剤を使用して駆除する場合は、くれぐれも自身に毛虫が付着してしまわないよう注意が必要です。
また、成虫の場合は火ばしで捕まえるか、家庭用洗剤を溶かした水をかけて駆除するようにしましょう。