今の家に住み続ける場合、時には外壁の隙間について気にかける必要があるかもしれません。
今回は、外壁に隙間ができてしまった方に向けて、外壁に隙間ができる理由と外壁の隙間を放置することにより考えられるリスクについて紹介します。

□外壁に隙間ができるのはなぜ?

外壁に隙間ができる理由を2つご紹介します。

まず、サイディングのつなぎ目の隙間です。
サイディングのつなぎ目のコーキングは外壁からの水の侵入を防いだり、サイディング材同士の衝突を防いだりする役割があります。

紫外線で劣化しやすく、硬くなりひび割れを起こすケースもあります。
そこに水が侵入することで劣化が起きます。
外壁の劣化が進むと危険な状態になることもあるため注意が必要です。

次に、外壁の浮きやそり、ひび割れによるものがあります。
経年で防水効果が弱くなることで外壁が水を吸収しやすくなり、これらの現象につながります。
ひび割れが侵攻すると建物内部へ水が侵入し、内部の木材の腐食を大きくします。

わずかな隙間であれば、雨漏りの心配はありませんが、ひび割れで大きな隙間ができている場合はかなり劣化が進んでいるサインです。
自宅の外壁の隙間がどの程度のものなのか定期的に確認することが大切です。

□外壁の隙間を放置するリスク

外壁を放置することでまず現れるリスクは雨漏りです。
雨は屋根だけでなく外壁からも漏れ出します。
また、劣化やメンテナンス不足によっては、さらに劣化が進んでしまいます。
その隙間から雨水が侵入することで余計に雨漏りが発生します。

次に、外壁材の腐食です。
外壁材が腐食することで外壁内部の温度上昇に加えて、雨水が侵入したとしても乾かなくなるため、常に湿気を含んだ状態になります。

腐食が進むと、外壁材の劣化が進むだけでなく、外壁材そのものを取り替えなければいけなくなることもあるため注意が必要です。

最後に、シロアリ被害です。
シロアリは湿気があり温度が高い場所に生息します。
隙間を放置しておくことで、湿気がたまり温度も上昇し、シロアリが生息しやすい環境が整ってしまうのです。

一度シロアリが家に住みつくと家がどんどん劣化しやすくなります。
住みつかせないように前もって対策することが大切です。

□まとめ

今回は外壁に隙間ができる理由と隙間を放置することのリスクを紹介しました。
隙間の原因はサイディングのつなぎ目と外壁の浮きやそり、ひび割れが関係しています。
ひび割れまでいくと劣化が進んでいる可能性が高いです。

また、隙間を放置することで多くのリスクがあるため注意が必要です。
早めに対策するようにしましょう。