光触媒の外壁塗料とは？メリット・デメリットをご紹介します

外壁塗装を行うとき、メンテナンスのことを考えると性能の良いものを選びたくなりますよね。
そこでおすすめなのが「光触媒塗料」です。

当記事ではそもそも光触媒塗料とは何なのか、どのような特徴の塗料なのかについて、紹介していきます。

□光触媒塗料とは一体？

まず「光触媒」という言葉の意味を確認しましょう。
「触媒」とは、物質変化のための化学反応を促進する仕掛けのことです。
したがって「光触媒」とは、光を利用して化学反応を促進する仕掛けのことを指します。

たとえば植物の光合成は、光触媒の例と言えるでしょう。
二酸化炭素を水という物質を、葉緑素を触媒として光を利用し、酸素と炭水化物に変化させます。

光触媒技術では、植物における「葉緑素」のように、「酸化チタン」を利用して化学変化が起こります。
酸化チタンに光が当たると、有機有害物質を二酸化炭素と水に変化させます。

ここで、化学変化や酸化チタンといった言葉を聞いて「体への影響はないのか」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
化学変化は単なる現象ですし、酸化チタンは食べ物に利用されるくらい無害なものであるため、ご安心ください。

□光触媒塗料のメリット・デメリット

＊メリット

・汚れにくい

紫外線に当たることで、外壁に付着した塵や排気ガスを分解します。
この「セルフクリーニング機能」と呼ばれる性質は、光触媒塗料の大きな魅力です。

・耐久性が高い

外壁の劣化原因のひとつが紫外線ですが、光触媒塗料はむしろ紫外線を利用するため、劣化を遅らせます。

・空気清浄機能を有する

空気中の排気ガスを除去しますし、加えて防臭機能も有します。

＊デメリット

・日陰だと効力を発揮しづらい

紫外線を利用するため、当然日陰では効果が薄くなってしまいます。

・色が限られる

光触媒塗料の多くは白っぽい色をしています。
そのため、外壁の色にこだわりを持っている方には適しません。

・ひび割れしやすい

塗膜が一般的な塗料に比べて硬いため、かえってひび割れしやすいです。
長期間きれいに外観を保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。

・ひどすぎる汚れは落ちない

粘着性の高い汚れは落ちにくく、水で洗い流す必要があります。

□まとめ

光触媒塗料のメリットは以下の通りです。

・汚れにくい
・耐久性が高い
・空気清浄機能を有する

一方デメリットも存在します。

・日陰だと効力を発揮しづらい
・色が限られる
・ひび割れしやすい
・ひどすぎる汚れは落ちない

どちらも考慮したうえで、光触媒塗料の導入を検討しましょう。