クリア塗装は、外壁を守りつつ外壁の色や素材、柄を活かせる塗装方法です。
しかし、クリア塗装は全ての外壁材に向いているわけではありません。
今回は、クリア塗装のメリットとクリア塗装が向かない場合をご紹介します。
□クリア塗装がおすすめな理由とは?
クリア塗料は、名前の通り透明な塗料です。
外壁を保護し、補修します。
このとき、外壁に光沢を与えるため、見た目が新しく見えるだけではなく、汚れも付着しにくくなります。
さらに、チョーキング現象が発生しにくくなります。
チョーキング現象とは、外壁を指で触ったときに、チョークのような白い粉がつく現象です。
これは、外壁塗膜の代表的な劣化症状の1つで、塗膜内の樹脂の結合力の低下によって顔料が徐々に分解されることで起きます。
クリア塗料には、チョーキング現象の原因となる顔料が入っていないため、劣化したとしてもチョーキング現象は起こりにくいのです。
□クリア塗装が向かないケースは?
*光触媒や無機、フッ素塗料でコーティングしたサイディング
光触媒や無機、フッ素塗料でコーティングしたサイディングは、紫外線が強くても劣化しにくく、チョーキング現象といった劣化症状が出にくいです。
これらの塗料で塗装を行った外壁は、クリア塗装を上から行っても弾いてしまうため、早々に剥がれて施工不良の原因になってしまいます。
*チョーキング現象やひび割れが起こっている外壁
先程おすすめな理由でも取り上げたように、チョーキング現象とは外壁を指で触ったときに、チョークのような白い粉がつく現象です。
この現象が起こっている外壁にクリア塗装を行ってしまうと、白ボケしたようになってしまうことがあるため、あまりおすすめしません。
また、ひび割れが起こっている外壁の場合は、クリア塗装しても塗膜の上から外壁の状態が透けてしまいます。
そのため、補修していたとしても補修跡が見えてしまい、見栄えが悪くなります。
どうしてもクリア塗装を行いたいという場合は、一度色のある塗料で塗装を行ったうえでクリア塗装を行うようにしましょう。
□まとめ
今回は、クリア塗装のメリットとクリア塗装が向かない場合をご紹介しました。
クリア塗料は外壁に艶をもたせ、劣化症状を表に出しにくいといった特徴がある一方で、外壁によっては相性の悪いものもあります。
今回ご紹介した内容を踏まえて、ご自宅がクリア塗装に向いているかを今一度確認しておくことをおすすめします。