「目地」といわれて、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。
目地は、外壁の中でも継ぎ目の箇所を指しており、住宅の寿命を延ばすためにも定期的なメンテナンスが必要です。
今回は、外壁塗装における目地の役割と目地の補修のタイミングについてお伝えします。

□外壁塗装に目地の補修は必須!

目地とは、建物において、気密性や防水性の向上を目的として、外壁や窓、サッシなどの隙間をコーキング材で充填している箇所のことをいいます。
コーキング材は、ゴム状のものであることが多いため触ると弾力があります。

コーキング材は弾力のある材質であるため、地震が発生しても緩衝材の役割を果たし、外壁同士のぶつかりを防ぎます。

外壁の補修のときにはもちろん、モルタルの外壁からサイディングの外壁などに新しく取り付ける場合にも目地の補修を行います。

シーリング材やコーキング材というように、2つの呼び方で呼ばれていますが、この2つに大きな違いはありません。
業者によって呼び方が異なるだけです。

□目地の補修するタイミングは?

新築の最初の外壁塗装のときに目地に使用するコーキング材は、変性シリコンを使用しているケースが多いため、劣化が早いです。
塗装後の補修に用いられたコーキング材の種類や耐用年数によって、次回の目地の補修のタイミングはある程度決まります。

目地の劣化症状には3つの段階があります。

*1.硬化

ゴム状で柔らかく、衝撃を吸収する役割だったコーキング材が、硬くなり、あまり衝撃を吸収できなくなっている状態です。

*2.破断

硬化が進み、弾力が完全になくなることで、亀裂が入っている状態です。

*3.剥離

破断が進み、亀裂の溝が深くなっていくことで、ボロボロになりコーキング材がなくなってしまう状態です。

破断の段階で、目地の補修を検討したほうが建物の状態維持のためにも良いですが、硬化の段階で補修をすることをおすすめします。

しかし、硬化の段階になると、3年~5年で補修を行わなければならない恐れがあるため、遅くとも、最終段階である剥離の前までに目地の補修を行うようにしましょう。

□まとめ

今回は、外壁塗装における目地の役割と目地の補修のタイミングについてお伝えしました。
コーキング材は、経年劣化をしやすく、目地の定期的な補修が必要不可欠です。
目地は、外壁の継ぎ目や隙間から住宅が劣化する原因となるものを防ぐ役割があります。
住宅を長持ちさせるためにも、定期的にメンテナンスを行いましょう。