外壁リフォームをする際によく聞く言葉の1つに、カバー工法があります。
この工法はよく使用されるので、外壁リフォームを検討している方はどのようなものか覚えておくと良いでしょう。
今回は、カバー工法の概要とメリット・デメリットを解説します。
ぜひ参考にしてください。

□そもそも外壁カバー工法とは?

外壁カバー工法とは、古い外壁の上から新たな外壁材を重ねて張る工事のことを言います。
劣化してしまった外壁の上に新しいものを重ねることで、耐久性が上がるのです。
また、デザインを一新できることも特徴として挙げられます。

工期としては、2週間から3週間程度であることが一般的です。
張り替えよりは短いということを理解しておきましょう。

□カバー工法のメリット・デメリットをご紹介

*メリット

1つ目は、費用と工期を抑えられることです。
カバー工法では、既存の外壁に新しいものを張る作業を行うだけですので、家に住みながらの施工が可能です。
既存の外壁を解体したり撤去したりする必要がないため、その分費用や工期を少なくできるのは魅力的でしょう。

2つ目は、耐熱性や防音性が高まることです。
外壁材を重ねることで壁と壁の間に空気の層ができ、それが暑い空気や寒い空気を遮断してくれます。
そのため、夏は涼しく冬はあたたかい家になるのです。

また、二重の外壁があることにより、遮音性も高まります。
外から聞こえてくる騒音が少ないことで、静かで快適な生活が実現するはずです。

*デメリット

1つ目は、耐震性が少し下がることです。
外壁材が増えることによって、その分建物の重さが増加します。
重い建物ほど地震の際に揺れやすいため、カバー工法を行う際には耐震性に配慮することが必要です。

2つ目は、結露が発生する可能性があることです。
外壁が重なっていることで、内側の壁に結露が発生することがあります。
これは、外壁の外と内の気温差や、既存の壁と重ね張りした外壁の間の湿気が原因で発生します。

結露が発生すると建物の腐食につながる可能性もあるので、気をつけなければいけません。
対処法としては、壁に空気の通り道をつくることで結露を防げます。
そのため、工事の際は施工会社に空気の通り道をつくってもらえるか確認しておきましょう。

□まとめ

今回の記事では、カバー工法の概要とメリット・デメリットを解説しました。
費用や住みやすさの点で魅力の多い工法ですが、耐震性や結露の面では欠点もあるということが分かったのではないでしょうか。
工法によって良し悪しがありますので、実際に施工する際は自分の希望に最も合っている工法を選ぶと良いでしょう。