CORPORATE WORK
企業向け施工例

水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事

金属屋根や外壁への水性塗料の密着性を確認しながら、遮熱・断熱塗料による温度低下効果を検証しました。
【施工費:テスト施工のため非公開】
遮熱断熱塗装工事

ご依頼内容
対応施工

■地域
千葉県千葉市

■工事種別
遮熱断熱塗装工事

■ご要望/お悩み
溶剤系塗料や希釈用シンナーの入手が難しくなっている中で、今後も安定して屋根・外壁塗装に対応できる水性塗料の選定が必要でした。
ただし、金属屋根や金属外壁に水性塗料を使用する場合、下塗り材との相性によっては密着不良が起きる可能性があります。施工後すぐはきれいに見えても、時間の経過とともに塗膜が剥がれてしまえば、建物の保護性能や美観に影響します。
そのため、実際の施工前に「どの下塗り材であれば金属面にしっかり密着するのか」「遮熱塗料や遮熱断熱塗料でどの程度の温度低下が見込めるのか」を確認したい、という点が今回の大きな課題でした。


■工事内容
今回は、溶剤系塗料や希釈に使用するシンナーの入手が難しくなっている状況を受け、水性塗料で代替できる材料を検証するためのテスト施工を行いました。
水性塗料は取り扱いやすい一方で、金属面に対しては密着性を慎重に確認する必要があります。特に工場や倉庫、事務所などの屋根・外壁で使用されるガルバリウム鋼板は、塗料との相性によっては施工後に剥がれが発生する可能性もあるため、事前の確認が重要です。
そこで竹山美装では、金属面への密着に対応できる水性下塗り材を複数調査し、その中から3種類を選定。実際にガルバリウム鋼板へ塗布し、上塗り後にカッターで傷を入れ、ガムテープを貼って剥がす密着テストを行いました。
テストの結果、3種類のうち1種類は密着不良が確認されたため、今後の使用材料から除外しました。カタログ上の性能だけで判断せず、実際の素材に塗って、剥がれ方まで確認することで、施工後の不具合リスクを減らしています。
また、同時に遮熱・断熱効果の検証も実施しました。ハロゲンランプを対象物に当て、屋根材が強い日射を受けた状態を想定し、裏面温度を計測しています。
無塗装のガルバリウム鋼板では、裏面最高温度が約192℃まで上昇しました。一方、遮熱塗料仕上げでは約105℃まで低下し、無塗装時と比較して約87℃の温度低下が確認できました。さらに、中塗りに断熱塗料、上塗りに遮熱塗料を使用した仕様では、裏面最高温度が約92.5℃となり、無塗装時と比較して約99.5℃の低下が見られました。
今回のテストは、単に塗料を塗るだけではなく、密着性・剥がれにくさ・温度低下効果を実際に確認するためのものです。法人建物や工場の屋根・外壁塗装では、施工後の耐久性や作業環境の改善にも関わるため、事前検証を行うことで、より安心して提案できる施工仕様を選定しています。

【テスト施工前準備

【テスト施工前準備 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事
 
 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事
 
 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事
 
 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事

今回のテストでは、金属系素材の中でも塗料の密着性に注意が必要なガルバリウム鋼板を使用しました。工場や倉庫、事務所などの屋根・外壁材として使われることも多い素材ですが、塗料との相性によっては施工後に剥がれが発生する可能性があるため、実際の現場で使用する前に密着性を確認することが重要です。 竹山美装では、水性塗料への切り替えを検討するにあたり、まず金属面への適応が見込める下塗り材を複数調査し、その中から3種類を選定しました。単にカタログ上の性能だけで判断するのではなく、実際にガルバリウム鋼板へ塗布し、下塗り後の状態、仕上げ塗装後の塗膜の付き方、さらに剥がれにくさまで確認しています。 各下塗り材を施工した後、仕上げ塗装を行い、乾燥後にカッターで塗膜へ傷を入れました。その上からガムテープを貼り、剥がした際に塗膜がどの程度残るかを確認することで、表面的な仕上がりだけでは判断できない密着力を検証しています。 テストの結果、3種類のうち1種類は密着不良が確認されたため、今後の使用材料から除外しました。実際の建物に施工してから不具合が出るのを防ぐために、事前に材料の弱点を見極めている点が今回の重要なポイントです。竹山美装では、施工後に長く安心して使える状態を目指すため、材料選びの段階から慎重に確認を行っています。

施工前】無塗装ガルバリウム鋼板テスト

施工前】無塗装ガルバリウム鋼板テスト 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事
 
 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事
 
 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事
 

施工前の状態として、無塗装のガルバリウム鋼板にハロゲンランプを当て、強い日射を受けた屋根材に近い条件で温度上昇を確認しました。ガルバリウム鋼板は耐久性の高い素材として使われる一方、金属である以上、日射を受けると熱を持ちやすく、屋根面の温度上昇が建物内部へ影響することがあります。 今回の測定では、無塗装状態の裏面最高温度が約192℃まで上昇しました。これはあくまでテスト環境下の数値ですが、塗装による対策を行っていない金属材が、強い熱を受けた際にどれほど高温になるかを確認するための基準値になります。 遮熱塗装や遮熱断熱塗装の効果を正しく判断するには、まず何も施工していない状態の温度を把握する必要があります。施工前の温度を確認しておくことで、塗装後にどれだけ温度上昇を抑えられたのかを数値で比較でき、感覚的な評価ではなく、根拠のある施工提案につなげられます。 工場や倉庫では、屋根から伝わる熱が作業場の暑さや空調負荷に影響することもあります。そのため、竹山美装では施工前の状態を丁寧に確認し、遮熱・断熱塗料を使う意味があるのか、どの仕様がより適しているのかを判断できるようにしています。

【施工後】遮熱塗料仕上げテスト

【施工後】遮熱塗料仕上げテスト 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事
 

施工後の遮熱塗料で仕上げた状態では、無塗装時と同じようにハロゲンランプを当て、裏面温度の変化を確認しました。遮熱塗料は、太陽光による熱の吸収を抑え、屋根材や外壁材の温度上昇を軽減する目的で使用されます。 測定の結果、裏面最高温度は約105℃となり、無塗装時の約192℃と比較して約87℃の低下が確認できました。無塗装状態では熱が集中しやすかったのに対し、遮熱塗料を施工することで、金属材への熱の伝わり方が抑えられていることがわかります。 この結果は、工場や倉庫の暑さ対策を考えるうえで重要です。特に金属屋根の場合、夏場は屋根面が高温になり、その熱が建物内部へ伝わることで、作業環境の悪化や空調効率の低下につながることがあります。遮熱塗料によって屋根材の温度上昇を抑えられれば、建物内部への熱の影響を軽減できる可能性があります。 ただし、竹山美装では「遮熱塗料を塗れば必ず効果が出る」と一律に判断するのではなく、素材や建物の状態、使用環境に合わせて必要性を見極めています。今回のように施工前後の数値を比較することで、提案内容に説得力を持たせ、法人建物の管理者様にも判断しやすい形で説明できるようにしています。

【施工後】遮熱断熱塗料仕上げ(中塗り断熱+上塗り遮熱)テスト

【施工後】遮熱断熱塗料仕上げ(中塗り断熱+上塗り遮熱)テスト 水性塗料密着テスト及び遮熱断熱効果テスト工事
 

施工後の遮熱断熱塗料仕上げでは、中塗りに断熱塗料、上塗りに遮熱塗料を使用し、遮熱のみの場合とどの程度の差が出るかを確認しました。遮熱塗料が熱の吸収を抑える役割を持つのに対し、断熱塗料は熱の伝わり方を抑える役割が期待できます。今回の仕様では、この2つを組み合わせることで、より高い温度低下効果を検証しています。 測定の結果、裏面最高温度は約92.5℃となりました。無塗装時の約192℃と比較すると、約99.5℃の低下です。遮熱塗料仕上げのみの場合は約105℃だったため、断熱塗料を組み合わせた仕様では、さらに温度上昇を抑えられる結果となりました。 この差は、屋根からの熱の影響をできるだけ抑えたい工場や倉庫にとって、大きな判断材料になります。たとえば、夏場に建物内部が暑くなりやすい、空調を使用していても効きが悪い、作業環境を少しでも改善したいといった場合には、遮熱塗料だけでなく、断熱塗料との組み合わせも選択肢に入ります。 今回のテストでは、無塗装、遮熱塗料仕上げ、遮熱断熱塗料仕上げを同じ条件で比較したことで、それぞれの違いが数値として明確になりました。竹山美装では、こうした検証を通じて、単に塗装を行うだけではなく、建物の用途や悩みに合わせて、より効果が期待できる施工仕様を選定しています。材料の特徴を把握したうえで提案できる点は、法人建物の塗装・修繕を任せるうえで大きな安心材料になります。

施工担当者のコメント

 

今回のような材料テストでは、単に塗料の仕様書を見るだけではなく、実際の素材に塗って確認することが重要です。特にガルバリウム鋼板のような金属素材は、塗料との相性によって密着に差が出やすいため、現場で使う前に剥がれ方まで確認しました。 3種類の下塗り材を比較した結果、1種類は密着不良が確認されたため、今後の使用候補から外しています。見た目だけで判断せず、カッターで傷を入れ、テープを貼って剥がすことで、施工後に起こり得る剥離リスクを事前に確認できました。 また、遮熱・断熱効果についても、無塗装の状態、遮熱塗料仕上げ、遮熱断熱塗料仕上げを比較することで、温度低下の違いが数値として見える結果になりました。工場や倉庫では、屋根からの熱が作業環境や空調効率に影響することもあるため、こうした検証は今後の提案にも活かせると考えています。 竹山美装では、ただ塗るだけではなく、施工後に長く安心して使えるかどうかを大切にしています。今回のようなテストを通じて、材料選びの段階から品質を確認し、建物の状態や目的に合った施工をご提案できるよう取り組んでいます。

水性塗料の密着性と遮熱・断熱効果を見極める事前テストのポイント

 

水性塗料の密着テストや遮熱・断熱効果を確認するうえでまず意識したいのは、実際の現場で起こり得る不具合を事前に想定しておくことです。 今回使用したガルバリウム鋼板は、工場や倉庫、事務所などの屋根・外壁材として使われることも多い素材です。 一方で、塗料との相性によっては密着性に差が出やすく、下塗り材の選定を慎重に行う必要があります。 仕上がり直後は問題なく見えても、下塗り材との相性が悪ければ、時間の経過とともに塗膜の浮きや剥がれが発生する可能性があります。 そのため、実際に塗布して乾燥させ、仕上げたうえで塗膜に傷を入れ、剥がれ方まで確認することが欠かせません。 密着性を確認する際は、最初から1種類の材料に絞り込むのではなく、複数の下塗り材を同じ条件で比較することが大切です。 カタログ上では金属対応とされている材料でも、素材の種類や施工環境によって密着状態に差が出る場合があります。 今回のように、同じガルバリウム鋼板に3種類の下塗り材を塗り分けることで、材料ごとの違いを比較しやすくなります。 下塗り後の状態だけで判断せず、仕上げ塗装まで行ったうえで、カッターで塗膜に傷を入れ、粘着テープを貼って剥がすことで、実際の施工後に近い状態で密着性を確認できます。 この段階で大きく剥がれる材料は、施工後の不具合につながるおそれがあるため、使用候補から外す判断が必要です。 また、テストでは塗料そのものの性能だけでなく、下地処理、乾燥時間、塗布量などの条件をできるだけ揃えておくことも重要です。 塗膜の厚みや乾燥時間に差があると、材料の性能差なのか、施工条件による差なのかが分かりにくくなります。 実際の現場で安定した品質を出すには、密着性の高い材料を選ぶだけでなく、どの条件で施工したときに良好な結果が出たのかを記録しておくことも必要です。 竹山美装では、施工前の段階で材料を比較し、不安のある材料を事前に除外することで、実際の施工後に起こり得るリスクを抑えています。 遮熱・断熱効果を検証する場合は、まず無塗装の状態を基準値として測定することが欠かせません。 施工後の温度だけを見ても、塗料によってどの程度の変化があったのかは判断しづらいためです。 今回のテストでは、無塗装のガルバリウム鋼板、遮熱塗料仕上げ、遮熱断熱塗料仕上げを同じ条件で比較しました。 無塗装時には裏面最高温度が約192℃まで上がり、遮熱塗料仕上げでは約105℃、遮熱断熱塗料仕上げでは約92.5℃まで下がっています。 施工前の数値を把握しているからこそ、塗装後の変化を具体的な数値で示すことができます。 遮熱・断熱効果を正しく比較するには、測定条件を揃えることも重要です。 ハロゲンランプの距離、照射時間、測定位置、対象物の大きさ、測定面の状態が変わると、温度差が塗料の性能によるものなのか、測定条件によるものなのか判断しにくくなります。 比較テストでは、同じ素材、同じ照射条件、同じ測定位置で確認することが基本です。 特に工場や法人建物の屋根塗装では、暑さ対策や空調効率の改善を期待されるケースもあります。 感覚的に「暑さを抑えられそう」と伝えるだけではなく、実測値をもとに比較できる状態にしておくことで、建物管理者にも施工内容を説明しやすくなります。 遮熱塗料と遮熱断熱塗料を同じものとして扱わないことも大切です。 遮熱塗料は熱の吸収を抑える目的で使用され、断熱塗料は熱の伝わり方を抑える役割があります。 今回のテストでは、遮熱塗料のみの仕上げよりも、中塗りに断熱塗料、上塗りに遮熱塗料を組み合わせた仕様のほうが、さらに裏面温度を抑える結果となりました。 建物の状況によっては遮熱塗料だけで十分な場合もありますが、屋根からの熱をより抑えたい工場や倉庫では、断熱塗料との組み合わせも有効な選択肢になります。 一方で、テスト結果をすべての建物にそのまま当てはめないことも必要です。 今回の温度低下は、一定の条件下で行った比較結果です。 実際の建物では、屋根材の種類、屋根の向き、日射条件、建物内部の換気、断熱材の有無、空調設備の状況によって、体感や効果は変わります。 そのため、施工提案では「この塗料なら必ず何度下がる」と断定するのではなく、「同じ条件で行ったテストでは、この程度の温度低下が確認できた」と説明するほうが現実的です。 水性塗料密着テストと遮熱断熱効果テストは、単なる材料確認ではなく、施工後の品質を守るための事前検証です。 材料の入手状況が変化しても、安易に代替品を使用するのではなく、密着性や温度低下効果を確認したうえで材料を選定することで、建物管理者にとっても安心感のある提案になります。 竹山美装の施工力は、塗料を塗る技術だけでなく、施工前にリスクを見極め、実測値をもとに材料を選ぶ姿勢にも表れています。