近年、金属サイディングは、性能の良さやコストパフォーマンスの高さなどから注目を集めており、人気の外壁材の1つです。

しかし、外壁材が異なるだけで、住宅の印象は全く変わってしまうので、金属であることに躊躇してしまう方も多いと思います。
今回は、金属サイディングのメリット・デメリットと、メンテナンス方法についてお伝えします。

□金属サイディングの外壁のメリット・デメリット

*金属サイディングのメリット

金属サイディングとは、表面にメッキ塗装が施された銅板で、芯材に断熱材が用いられています。
そのため、窯業サイディングと厚みはほとんど変わらないのにも関わらず、低い熱伝導率を実現できます。

さらに、金属サイディングは軽量なため、建物に負担をかけにくく地震が発生しても倒壊のリスクを軽減できるだけではなく、工期が短くなり外壁施工におけるコストを抑えられます。

*金属サイディングのデメリット

金属といわれると、真っ先に思い浮かぶことかもしれませんが、金属は丈夫で断熱性が高い一方で、錆びやすいです。
いくらサビ防止の加工が施されているとはいえ、塗装が剥がれてしまうと錆ついてしまいます。

また、雨が良く降る湿気の多い気候の地域では錆びやすいです。

さらに、傷がつきやすく目立ちやすいです。
強風で飛ばされてきた石や瓦礫で傷ついてしまうため、注意が必要です。
コストは抑えられますが、窯業サイディングやモルタルに比べるとデザインの自由度はありません。

□金属サイディングのメンテナンスは?

金属自体の耐用年数は、およそ30年~40年だといわれていますが、金属サイディングの耐用年数は、およそ10年~15年だといわれています。
金属サイディングは、継ぎ目が少ないため、シーリング材の露出も少ないです。
そのため、サイディング表面のカビや錆などは、こまめに清掃を行い、外壁の状態をチェックしましょう。

また、金属サイディングは、他の外壁と同様に、白い粉がつくチョーキング現象や、塗膜の膨れ・破れなどの劣化症状が現れます。
これらの劣化症状が現れたら、耐用年数に関わらず、早めに塗り替えを行いましょう。
放置しておくと、外壁材の劣化にもつながります。

□まとめ

今回は、金属サイディングのメリット・デメリットと、メンテナンス方法についてお伝えしました。
他の外壁材と比べて、機能の面でも優れた性能をもっています。
メンテナンスもしやすく、スタイリッシュなデザインの住宅をお考えの方は、ぜひご検討ください。