
このたびは弊社に本工事をご用命賜り、誠にありがとうございました。下記のとおり全工程が完了いたしましたので、各工程の施工内容と仕上がりを、解説および写真にてご報告申し上げます。
■ 工事基本情報
| 工事対象 | 工場1号棟、工場2号棟、SR室、電気室 屋根面積:2724㎡ 外壁面積(指定範囲):2383㎡ 総面積:約800坪 |
| 工事詳細 | 外壁塗装工事、屋根塗装工事、屋根明り取り工事、外壁明り取り工事、雨樋交換、遮熱塗装工事、雨漏り補修工事、その他改修工事 |
| 施工場所 | 千葉県香取市 |
| 総工事費 | 5,300万円(税別) |
| 施工期間 | 2026年1月12日 ~ 2026年4月6日 |
■ 工事範囲の内訳
・1号棟:屋根塗装、外壁塗装、明り取り・排煙窓の交換、雨樋工事
・2号棟:屋根塗装(錆処理含む)、板金補修、外壁塗装、外壁明り取り、雨樋工事
・SR室:耐熱塗装による屋根塗装、壁塗装、雨樋工事
・電気室:屋根塗装、外壁塗装、雨樋工事
※全施工範囲に関して雨漏りの発生があり、雨漏りを止めるのも施工の目的である。
■ 使用主要材料と役割
| 材料名 | 役割 |
| ルビゴール | 錆下処理材。既存の錆の進行を化学的に抑える(2回塗り) |
| ハイポンファインプライマーⅡ | 下塗り材。錆止め機能を持ち、素地と上塗りの密着を確保 |
| サーモアイプライマー | 中塗り材。遮熱塗料専用で、上塗りの遮熱効果を引き出す下地 |
| ニッペ サーモアイSI | 上塗り材(遮熱塗料)。赤外線を反射し、屋根面温度の上昇を抑制 |
| ポリカエース(住友ベークライト) | 採光パネル材。耐衝撃性ポリカーボネートで明り取り部に使用 |
■ 塗装の基本フロー
| ① 高圧洗浄 | 旧塗膜の汚れ・劣化部を洗い流し、下地を整える |
| ② ケレン作業 | 錆・旧塗膜を削り落とし、塗料の密着性を高める |
| ③ 錆処理(2号棟) | ルビゴールで錆の進行を止める(必要箇所/2回塗り) |
| ④ 下塗り | ハイポンファインプライマーⅡで防錆+密着層を形成 |
| ⑤ 中塗り | サーモアイプライマーで遮熱性能の下地をつくる |
| ⑥ 上塗り 1回目 | ニッペ サーモアイSIで仕上げ1層目 |
| ⑦ 上塗り 2回目 | 同材を重ねて所定の塗膜厚を確保。仕上がり |
工場1号棟での各種工事内容
1号棟では、屋根・外壁の全面塗装に加え、採光パネルと排煙窓の更新、雨樋の入れ替えを実施いたしました。老朽化による漏水リスクを抑制し、建屋の外観と機能性の双方を回復することを目的としております。
【本章の実施事項】
・屋根・外壁:下塗り・中塗り・上塗り2回の4工程で仕上げ、遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」を採用
・止水対策:事前の散水試験で漏水経路を特定し、該当箇所にコーキング処理を併用
・設備更新:明り取り(ポリカエース)および排煙窓を新規材に交換
・排水系統:既存雨樋を撤去し、新規雨樋を設置
▍ 屋根塗装工事
塗装材料の搬入
| ・搬入材料:本工事で使用する塗料一式 |
高圧洗浄
| ・目的:塗装前に付着物を一掃し、新しい塗料がしっかり密着する状態に整えること・作業内容:高圧の水で汚れ・カビ・白い粉(チョーキング)・弱った旧塗膜を洗い流す |
水当て確認後梁が上から下に流れているのでそこに当たると水が室内に侵入する事が分かりました
大体竪樋の位置辺りに水切り的にコーキングを厚く施工し中に流れるのを防止する処置をしました
その他Cチャンの根元や屋根の継ぎ目もコーキングで埋めました
ケレン作業(下地調整)
| ・目的:塗・目的:旧塗膜や錆を物理的に除去し、新しい塗料が密着する下地をつくること ・作業内容:手工具により、表面の錆・汚れ・浮いた塗膜を丁寧に削り落とす |
下塗り塗装
| ・目的:素地(鉄部)の防錆と、上塗り塗料との密着性を確保すること ・使用材料:錆止め機能付き下塗り材「ハイポンファインプライマーⅡ」(変性エポキシ樹脂系) ・ポイント:仕上がりの耐久性を支える重要な下地層。均一に塗布 |
中塗り塗装
| ・目的:上塗り(遮熱塗料)の性能を最大限引き出すための下地調整 ・使用材料:遮熱塗料専用中塗り材「サーモアイプライマー」 ・ポイント:専用中塗りと組み合わせることで、遮熱効果を十分に発揮させる |
上塗り 1回目
| ・目的:仕上げ塗装の1層目を形成し、色・艶・機能の基本層をつくること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:太陽光の赤外線を反射し、夏場の屋根表面温度の上昇を抑える |

上塗り 2回目(仕上げ)
| ・目的:所定の塗膜厚を確保し、耐候性・遮熱性能・美観を最終的に仕上げること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:2回塗りによって色ムラを抑え、長期の耐久性を担保 |
屋根 施工後の状態
| ・仕上がり:遮熱塗料による淡色の仕上げ。外観刷新と屋根面温度の低減を両立 |
▍ 外壁塗装工事
ケレン作業(下地調整)
| ・目的:旧塗膜や錆を物理的に除去し、新しい塗料が密着する下地をつくること・作業内容:電動工具・手工具により、表面の錆・汚れ・浮いた塗膜を丁寧に削り落とす |
下塗り塗装
| ・目的:素地(鉄部)の防錆と、上塗り塗料との密着性を確保すること ・使用材料:錆止め機能付き下塗り材「ハイポンファインプライマーⅡ」(変性エポキシ樹脂系) ・ポイント:仕上がりの耐久性を支える重要な下地層。均一に塗布 |
中塗り塗装
| ・目的:上塗り(遮熱塗料)の性能を最大限引き出すための下地調整・使用材料:遮熱塗料専用中塗り材「サーモアイプライマー」・ポイント:専用中塗りと組み合わせることで、遮熱効果を十分に発揮させる |
外壁補修
| ・目的:外壁の穴・割れを塞ぎ、塗装後も止水性を維持すること ・作業内容:小規模な穴はコーキングで充填、大規模な欠損は板金を重ねて補修 ・ポイント:補修箇所の上から塗装することで、外観も一体化 |
上塗り 1回目
| ・目的:仕上げ塗装の1層目を形成し、色・艶・機能の基本層をつくること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:太陽光の赤外線を反射し、夏場の屋根表面温度の上昇を抑える |
▍外壁 明り取り・排煙窓 交換工事
こちらの明り取りは既存の者がガラス製で、地震等の揺れで割れて落下したら危険な為、既存撤去後にポリカーボネートの波板に変更、色はクリヤーだと中が明るすぎて作業に支障が出るのと、暑くなってしまうので、一番日光を中に入れない色を選定させて頂きました。
排煙窓も同様です
◆ 使用材料は住友ベ―ライト株式会社/ポリカエース使用
【外壁明り取り施工前】

現時点で割れているのでとても危険な状況でした。
【既存明り取り撤去】

【明り取り施工中】

明り取り施工後
【排煙窓施工前】

【排煙窓既存撤去】

【排煙窓施工】

【排煙窓固定金具取付】

【排煙窓コーキング施工】

排煙窓施工後

▍ 雨樋工事
屋根上の樋工事 既存撤去作業後
雨樋工事
| ・目的:雨水を所定の排水経路に導き、外壁・基礎への垂れ流しを防止 ・作業内容:既存雨樋の撤去 → 新規雨樋の設置 |
◆ 施工中
水当て確認(散水試験)
| ・目的:雨水の侵入経路を事前に特定し、止水処理の計画に反映すること ・作業内容:屋根や外壁の継ぎ目・開口部周辺に実際に水をかけ、室内への浸入を目視確認 ・ポイント:雨漏りリスクを事前に洗い出すことで、本工事後の再発を抑止 |
▍ 施工後全景
施工後の状態
| ・仕上がり:全工程完了後の状態 |
工場2号練での工事内容
2号棟は経年による錆および腐食の進行が顕著であったため、通常の塗装工程に加え、錆の進行を止める化学処理と、腐食部の板金補修を併用いたしました。散水試験においても複数箇所から雨水の侵入が確認されたことから、段階的な止水処理を重ねて実施しております。
【本章の実施事項】
・錆処理:錆転換剤「ルビゴール」を2回塗りで塗布し、既存の錆を安定化
・板金補修:欠損の著しい屋根先端部に板金を重ねてビス固定+コーキング止水
・止水処理:棟板金・ビス周り・明り取り取り合いに複数回のコーキング処理
・塗装仕上げ:下塗り・中塗り・上塗り2回の4工程。遮熱塗料で仕上げ
▍ 屋根塗装工事
施工前の状態
| ・現況:着工前の状態。経年による汚れ・錆・塗膜の劣化を確認 |
高圧洗浄
| ・目的:塗装前に付着物を一掃し、新しい塗料がしっかり密着する状態に整えること・作業内容:高圧の水で汚れ・カビ・白い粉(チョーキング)・弱った旧塗膜を洗い流す・ポイント:この下地処理の質が、塗装後の耐久年数に直結するため丁寧に実施 |
ケレン作業(下地調整)
| ・目的:旧塗膜や錆を物理的に除去し、新しい塗料が密着する下地をつくること ・作業内容:電動工具・手工具により、表面の錆・汚れ・浮いた塗膜を丁寧に削り落とす |
続いて錆処理材を塗布いたします。錆の進行が進んでいる箇所に使用し、錆の進行を化学的に抑制する処理です。 使用材料は錆転換剤「ルビゴール」です。
材料搬入
| ・搬入材料:該当工程で使用する材料一式 |
錆下処理(ルビゴール)塗装
| ・目的:既存の錆を安定化させ、後工程の塗膜を長持ちさせること ・使用材料:錆転換剤「ルビゴール」(2回塗り標準仕様) ・ポイント:1回目と2回目を重ねることで、錆の抑制と塗料の密着性を両立。※錆進行箇所のみ塗布 |
錆処理 1回目 完了
| ・作業段階:錆転換剤ルビゴールの1回目塗布が完了した状態 ・次工程:乾燥確認後、2回目の塗布に移行 |
本材は2回塗りが標準仕様のため、続けて2回目を施工いたします。
錆処理 2回目 施工
| ・作業段階:ルビゴールを2回塗り仕様で重ね塗り ・ポイント:重ね塗りによって錆の抑制効果を確実にし、次の下塗りに備える。※錆進行箇所のみ塗布 |
続いて屋根の錆止め塗装の下塗り(ハイポンファインプライマーⅡ)を施工いたします。
下塗り塗装
| ・目的:素地(鉄部)の防錆と、上塗り塗料との密着性を確保すること ・使用材料:錆止め機能付き下塗り材「ハイポンファインプライマーⅡ」(変性エポキシ樹脂系) ・ポイント:仕上がりの耐久性を支える重要な下地層。均一に塗布 |
錆止めまでの塗装が完了した段階で、劣化箇所の補修作業に移行いたします。屋根先端部の一部に腐食による欠損を確認したため、板金を重ねて補修いたしました。2号棟のうち築年数の古い部分では、腐食の進行が特に顕著でした。
◆ 施工前↓
板金による補修
| ・目的:腐食で欠損した屋根先端部を、健全な板金で補強すること ・作業内容:板金裏面にコーキング材を塗布し、既存部に重ねてビス固定 ・ポイント:重ね部の継ぎ目もコーキングで止水処理し、雨水の侵入を防止 |
◆ その後、ビスで固定します。
ビス固定後、重ね合わせた板金と既存板金の取り合い部をコーキング処理することで補修を完了いたします。
施工後の状態
| ・仕上がり:全工程完了後の状態 |
続いて遮熱塗装の下地となる中塗り塗装(サーモアイプライマー)を施工いたします。
中塗り塗装
| ・目的:上塗り(遮熱塗料)の性能を最大限引き出すための下地調整 ・使用材料:遮熱塗料専用中塗り材「サーモアイプライマー」 ・ポイント:専用中塗りと組み合わせることで、遮熱効果を十分に発揮させる |
上塗り 1回目
| ・目的:仕上げ塗装の1層目を形成し、色・艶・機能の基本層をつくること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:太陽光の赤外線を反射し、夏場の屋根表面温度の上昇を抑える |
◆ 上塗り一回目塗装(ニッペサーモアイSI)
◆ 上塗り一回目施工後
明り取り(採光パネル)工事
| ・目的:劣化した採光パネルを交換し、室内照度の確保と雨水侵入の防止 ・使用材料:住友ベークライト製「ポリカエース」(耐衝撃性ポリカーボネート板) ・ポイント:経年で生じた隙間を一新し、長期的な止水性能を回復、基本的に屋根からの雨漏りの原因のほとんどがこの明り取りからである。※当初黒い明り取りで施工しましたが、それでも中が明るくなって工場内作業に支障が出るという事で、屋根と一緒に明り取りも塗装する事になりました。 |
施工前写真
明り取りの取り合い部は経年劣化により隙間が生じていました。従来の波型形状は止水面での機能的メリットが薄いため、今回は平板仕様に変更しております。
既存材の撤去
| ・作業内容:劣化した既存材の取り外し |

残存する面戸(めんど/波板と母屋の隙間を塞ぐ部材)を撤去いたします。

◆ 明り取り材料搬入

続いて新規材の貼り込みを行います。接地面にはコーキングの下処理を施します。
◆ 上端部をビスで固定いたします。
◆ 外側の取り合い部にもコーキング処理を施します。
明り取り工事および積雪の影響により屋根面に汚れが生じたため、水洗いと散水試験を兼ねた確認作業を実施いたします。
屋根の棟板金付近に散水したところ、室内への水の侵入を確認いたしました。通常、棟板金は隙間があっても雨水が侵入しにくい構造ですが、本件では既往の漏水経緯を踏まえ、隙間部のコーキング止水処理を実施する方針といたしました。
◆ 明り取り周辺についても、念入りに確認いたします。

◆ 散水試験において、水の侵入を確認いたしました。
◆ 侵入箇所を特定のうえ、追加の補修を実施いたします。
◆ 棟板金の隙間は、すべてコーキングで充填いたします。
◆ 明り取り付近のビス周辺についても、すべてコーキングで止水処理いたします。
◆ 明り取りの隙間部分についても止水処理を実施いたしました。
再雨漏り確認
| ・作業内容:補修後に再度散水試験を実施し、止水効果を検証・ポイント:段階的に確認を重ね、最終的な止水性能を担保 |
この時点で一部に水の侵入を確認しましたが、補修処理ののち、再度の散水試験により止水を確認いたしました。ただし2月25日の強い降雨時に複数箇所で水の侵入が確認されたため、後日改めて補修および確認作業を実施しております。
上塗り 2回目(仕上げ)
| ・目的:所定の塗膜厚を確保し、耐候性・遮熱性能・美観を最終的に仕上げること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:2回塗りによって色ムラを抑え、長期の耐久性を担保 |
再雨漏り確認および追加止水処理
| ・作業内容:上塗り完了後に再度散水試験を実施 ・ポイント:追加で水の侵入が確認された箇所は、その場でコーキング処理 |
屋根の重なり部から水の侵入が確認されたため、当該箇所についても止水処理を行います。
◆ 念のため、ビス固定部についても止水処理を施します。
屋根 施工後の状態
| ・仕上がり:遮熱塗料による淡色の仕上げ。外観刷新と屋根面温度の低減を両立 |
◆ 以上で屋根工事は完了となります。
◆ 続いて外壁の工事に移ります。
屋根同様こちらも錆の進行が進んでいるので、こういった箇所はルビゴールで処理します。
▍ 外壁塗装工事
高圧洗浄
| ・目的:塗装前に付着物を一掃し、新しい塗料がしっかり密着する状態に整えること ・作業内容:高圧の水で汚れ・カビ・白い粉(チョーキング)・弱った旧塗膜を洗い流す |
ケレン作業(下地調整)
| ・目的:旧塗膜や錆を物理的に除去し、新しい塗料が密着する下地をつくること ・作業内容:手工具により、表面の錆・汚れ・浮いた塗膜を丁寧に削り落とす |
◆ 次に錆処理(ルビゴール塗装)塗装
錆処理塗装(ルビゴール)
| ・目的:既存の錆の進行を抑え、下塗り以降の塗膜を安定させること ・使用材料:錆転換剤「ルビゴール」(2回塗り仕様) ・ポイント:劣化が進んだ箇所ほど入念に、2回重ねで確実に処理 |
◆ 錆処理塗装(ルビゴール)2回目施工
◆ 錆処理塗装(ルビゴール)2回目施工後
下塗り塗装
| ・目的:素地(鉄部)の防錆と、上塗り塗料との密着性を確保すること ・使用材料:錆止め機能付き下塗り材「ハイポンファインプライマーⅡ」(変性エポキシ樹脂系) ・ポイント:仕上がりの耐久性を支える重要な下地層。均一に塗布 |
中塗り塗装
| ・目的:上塗り(遮熱塗料)の性能を最大限引き出すための下地調整 ・使用材料:遮熱塗料専用中塗り材「サーモアイプライマー」 ・ポイント:専用中塗りと組み合わせることで、遮熱効果を十分に発揮させる |
上塗り 1回目(ニッペ サーモアイSI)
| ・目的:仕上げ塗装の1層目を塗布 ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:赤外線を反射し、屋根面の温度上昇を抑制 |
上塗り 1回目
| ・目的:仕上げ塗装の1層目を形成し、色・艶・機能の基本層をつくること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:太陽光の赤外線を反射し、夏場の屋根表面温度の上昇を抑える |
外壁補修
| ・目的:外壁の穴・割れを塞ぎ、塗装後も止水性を維持すること ・作業内容:小規模な穴はコーキングで充填、大規模な欠損は板金を重ねて補修 ・ポイント:補修箇所の上から塗装することで、外観も一体化 |
確認された穴等については、小規模箇所はコーキング充填、大規模箇所は板金を重ねて補修いたしました。
上塗り 2回目(仕上げ)
| ・目的:所定の塗膜厚を確保し、耐候性・遮熱性能・美観を最終的に仕上げること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:2回塗りによって色ムラを抑え、長期の耐久性を担保 |
▍ 外壁明り取り工事
施工前
こちらの明り取りはFRP系の明り取りで、劣化し過ぎて割れも生じています。
既存材の撤去
| ・作業内容:劣化した既存材の取り外し |
新規材の施工
| ・作業内容:新規材の取り付け ・ポイント:接地面へのコーキング処理と固定ビス打ちにより、止水性を確保 |
施工後の状態
| ・仕上がり:全工程完了後の状態 |

▍ 雨樋工事
施工前の状態
| ・現況:着工前の状態。経年による汚れ・錆・塗膜の劣化を確認 |

雨樋工事
| ・目的:雨水を所定の排水経路に導き、外壁・基礎への垂れ流しを防止 ・作業内容:既存雨樋の撤去 → 新規雨樋の設置 ・ポイント:継ぎ目部の処理により、外装の長期劣化を抑制 |
施工後の状態
| ・仕上がり:全工程完了後の状態 |

SR室での工事内容
SR室(電気設備室)は機器の放熱等により通常より高温となりやすい環境のため、耐熱性塗料による塗装を行いました。屋根・壁ともに下塗りから上塗りまでの標準4工程で仕上げ、併せて雨樋工事も実施しております。
【SR室での実施事項】
・耐熱塗装:屋根・壁ともに耐熱性塗料を採用(下塗り・上塗り2回)
・屋根・壁・雨樋を一体で更新し、機能と美観を回復
▍ 塗装工事及びその他改修工事
◆ 使用材料
SR室遮熱塗装(煙突部耐熱塗装)
| ・目的:機器の放熱等により高温になりやすいSR室を、耐熱性塗料で仕上げること ・使用材料:耐熱塗料(下塗り・上塗り2回) ・ポイント:通常塗料では耐えられない環境に対応 |
下塗り塗装
| ・目的:素地(鉄部)の防錆と、上塗り塗料との密着性を確保すること ・使用材料:高温に耐えれる下塗り材となります。 ・ポイント:仕上がりの耐久性を支える重要な下地層。均一に塗布 |

上塗り 1回目
| ・目的:仕上げ塗装の1層目を形成し、色・艶・機能の基本層をつくること |

上塗り 2回目(仕上げ)
| ・目的:所定の塗膜厚を確保し、耐候性・遮熱性能・美観を最終的に仕上げること |

◆ 屋根下塗り

中塗り 上塗り一回目
◆ 上塗り二回目
施工前の状態
| ・現況:着工前の状態。経年による汚れ・錆・塗膜の劣化を確認 |
◆ 壁下塗り塗装
壁中塗り塗装
| ・目的:上塗り(遮熱塗料)の性能を最大限引き出すための下地調整 ・使用材料:遮熱塗料専用中塗り材「サーモアイプライマー」 ・ポイント:専用中塗りと組み合わせることで、遮熱効果を十分に発揮させる |
◆壁 上塗り一回目塗装
◆ 壁上塗り二回目
雨樋工事
| ・目的:雨水を所定の排水経路に導き、外壁・基礎への垂れ流しを防止 ・作業内容:既存雨樋の撤去 → 新規雨樋の設置 ・ポイント:継ぎ目部の処理により、外装の長期劣化を抑制 |
施工後の状態
| ・仕上がり:全工程完了後の状態 |
電気室での工事内容
電気室の屋根・外壁塗装と雨樋工事を実施いたしました。標準的な4工程で塗装を仕上げ、足場解体後に施工前後の状態を確認しております。
【電気室での実施事項】
・塗装工程:下塗り・中塗り・上塗り2回の4工程
・雨樋:既存撤去・新規施工により排水機能を回復
・施工完了後、足場解体と完了確認を実施
▍ 塗装工事及びその他改修工事
下塗り塗装
| ・目的:素地(鉄部)の防錆と、上塗り塗料との密着性を確保すること ・使用材料:錆止め機能付き下塗り材「ハイポンファインプライマーⅡ」(変性エポキシ樹脂系) ・ポイント:仕上がりの耐久性を支える重要な下地層。均一に塗布 |

中塗り塗装
| ・目的:上塗り(遮熱塗料)の性能を最大限引き出すための下地調整 ・使用材料:遮熱塗料専用中塗り材「サーモアイプライマー」 ・ポイント:専用中塗りと組み合わせることで、遮熱効果を十分に発揮させる |

上塗り 1回目
| ・目的:仕上げ塗装の1層目を形成し、色・艶・機能の基本層をつくること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:太陽光の赤外線を反射し、夏場の屋根表面温度の上昇を抑える |

上塗り 2回目(仕上げ)
| ・目的:所定の塗膜厚を確保し、耐候性・遮熱性能・美観を最終的に仕上げること ・使用材料:遮熱塗料「ニッペ サーモアイSI」 ・ポイント:2回塗りによって色ムラを抑え、長期の耐久性を担保 |

施工前の状態
| ・現況:着工前の状態。経年による汚れ・錆・塗膜の劣化を確認 |
壁塗装
| ・目的:壁面の塗装仕上げ ・工程構成:下塗り → 中塗り → 上塗り1回目 → 上塗り2回目(計4工程) |
◆ 下塗り塗装
◆ 中塗り
◆ 上塗り一回目
◆ 上塗り二回目
雨樋工事
| ・目的:雨水を所定の排水経路に導き、外壁・基礎への垂れ流しを防止・作業内容:既存雨樋の撤去 → 新規雨樋の設置 |
施工後の状態
| ・仕上がり:全工程完了後の状態 |

施工前後のBefore/After
本事例に学ぶ大規模工場の外壁・屋根改修を成功させるために重要なポイント
工場の外壁・屋根改修では、見た目をきれいにするだけでは十分ではありません。雨漏り、錆や腐食、室内温度の上昇、採光設備の劣化など、建物ごとに異なる問題を正確に把握し、それぞれに適した工法を組み合わせることが重要です。特に複数の建屋を同時に改修する大規模工事では、すべてを同じ仕様で施工するのではなく、棟ごとの築年数や劣化状態、建物の用途、内部で行われる作業まで考慮して計画を立てる必要があります。
まず重要になるのが、施工前の入念な現地調査です。屋根や外壁の錆、塗膜の剥がれ、板金の欠損、明り取りの割れ、雨樋の劣化などを確認し、補修が必要な範囲を明確にします。雨漏りが発生している場合は、目視だけで原因を判断せず、屋根の継ぎ目や棟板金、ビス周辺、明り取りとの取り合い部などに散水試験を行い、実際の水の流れを確認することが大切です。雨水は侵入口と室内に現れる位置が一致しないことも多いため、推測だけで補修すると再発する可能性があります。
錆や腐食が進んだ金属屋根・外壁では、塗装前の下地処理が耐久性を大きく左右します。浮いた塗膜や錆をケレンで除去したうえで、錆の進行が著しい箇所には錆転換剤を使用し、化学的に錆を安定化させます。すでに穴や欠損が生じている部分は、塗料やコーキングだけで覆うのではなく、新しい板金を重ねて固定し、取り合い部分を止水処理することが必要です。劣化の程度に応じて「塗装で保護できる部分」と「板金補修が必要な部分」を適切に見極めることが、改修後の寿命を延ばします。
塗装工程では、仕上げ塗料だけでなく、下塗りから上塗りまでを一つの塗装システムとして考えます。高圧洗浄とケレンで下地を整え、防錆性と密着性を確保する下塗り、機能性塗料の性能を引き出す中塗り、所定の塗膜厚を確保する上塗り2回という工程を守ることで、耐候性と耐久性を高められます。工場の屋根は日射の影響を強く受けるため、遮熱塗料を採用すれば、屋根表面の温度上昇を抑え、夏場の作業環境改善や空調負荷の軽減も期待できます。一方、設備からの放熱で高温になる部屋や煙突周辺などには、一般的な遮熱塗料ではなく、使用環境に対応した耐熱塗料を選定しなければなりません。
明り取りや排煙窓の改修では、雨漏りを防ぐだけでなく、安全性と工場内の作業環境にも配慮が必要です。劣化したガラスやFRP製の部材は、割れや落下の危険があるため、耐衝撃性の高いポリカーボネート製へ交換する方法が有効です。ただし、透明度の高い材料を選ぶと室内が明るくなりすぎたり、日射熱によって暑くなったりして、製造作業に支障を与えることがあります。必要な採光量、遮光性、耐候性、安全性を総合的に検討し、工場の使い方に合った色や仕様を選ぶことが大切です。
さらに、雨漏り補修は施工した時点で終わりではありません。コーキングや板金補修を行った後に再度散水試験を実施し、止水できているかを確認する必要があります。可能であれば、実際の強い雨が降った後にも建物内部を確認し、新たな侵入箇所が見つかった場合は追加補修を行います。この「調査、補修、再確認」を繰り返す姿勢が、雨漏りの再発防止につながります。
大規模工場の改修を成功させるためには、塗装、板金、雨漏り補修、明り取り、排煙窓、雨樋などを個別の工事として扱うのではなく、建物全体の防水性、耐久性、安全性、作業環境を一体的に考えることが重要です。劣化状況と建物用途に合わせて必要な工事を組み合わせ、施工後の確認まで丁寧に行うことで、工場の操業を支える建物性能を長期的に維持できます。
