
千葉県内 工場様(社名非公開)
| 対象現場 | 千葉県内(お客様のご希望により非公開) |
| 対象建屋 | スレート建屋・板金建屋(外壁 南面/西面、板金屋根) |
| 実施日 | 2026年(令和8年)7月31日 |
| 測定方法 | 赤外線サーモグラフィによる表面温度測定 |
| 施工・測定 | 株式会社 竹山美装 |
測定結果ハイライト(未施工部との表面温度差)
| 板金屋根 室内側(裏面) | スレート外壁 南面 外側表面 | 板金屋根 外側表面 | スレート外壁 西面 外側表面 |
| − 11.0 ℃ | − 10.5 ℃ | − 10.3 ℃ | − 9.1 ℃ |
※ 上記はいずれも薄曇り(日射が雲に遮られた状態)での測定値です。快晴時にはさらに大きな差が生じます。
遮熱塗装の測定概要
本件の工場建屋につきまして、遮熱・断熱塗装による温度低減効果を実際の建物でご確認いただくため、外壁および屋根の一部に試し塗りを行い、施工部と未施工部の表面温度を同時に測定いたしました。カタログ上の数値ではなく、実際の建物・実際の下地・当日の気象条件における実測値です。
※ 本レポートは実際にお客様へご提出した報告書を、お客様のご了承のもと社名・所在地を伏せて掲載しているものです。温度データは一切加工しておりません。
測定の条件
| 測定日 | 2026年(令和8年)7月31日 |
| 測定時刻 | 13時40分 〜 13時51分(連続測定) |
| 測定機器 | 赤外線サーモグラフィカメラ(HIKMICRO) |
| 測定設定 | 放射率 ε = 1.00 / 測定距離 2.0m / 中心点(Cen)の値を採用 |
| 測定方法 | 同一面・同一時刻・同一設定で、施工部と未施工部を対比測定。外側(表面)と室内側(裏面)の両方を測定 |
| 測定対象 | スレート建屋 外壁(南面・西面)/ 板金建屋 外壁(南面・西面)/ 板金建屋 屋根 |
当日の気象条件
| 気温 | 34℃(体感温度 36℃) |
| 湿度 / 風速 | 58% / 13km/h |
| 天候 | 薄曇り(測定時間帯に雲が広がり、直射日光が遮られた状態) |
| 特記 | 熱中症警戒アラート(千葉県)発表中 |
| 【重要】本測定は遮熱塗装にとって不利な条件下で行われています。 試し塗り作業を行った午前中は晴天でしたが、温度測定を行った時間帯は雲が広がり、直射日光が遮られていました。遮熱塗料は日射(太陽光)を反射することで温度上昇を抑える塗料のため、日射が弱い曇天時は本来の性能が十分に発揮されません。本報告書の数値は、快晴時にはさらに大きな差が期待できる「控えめな実測値」としてご覧ください。 |
![]() 測定時刻の気温(14:08)気温34℃/体感36℃/湿度58% | ![]() 測定時の空模様① 太陽が薄雲に覆われている状態 | ![]() 測定時の空模様② 敷地上空も一面の雲 |
![]() 測定時の空模様③ | ![]() 測定時の空模様④ |
遮熱塗装の測定結果の総括
測定日時:2026年7月31日 13:40〜13:51 / 赤:未施工部(現状のまま) 青:施工部(遮熱・断熱塗装)
| 建屋・部位 | 測定面 | 時刻 | 未施工部 | 施工部 | 温度差(最大) |
| スレート建屋 南面 | 外側(表面) | 13:40 | 45.9 / 47.1 ℃ | 36.6 / 37.4 ℃ | − 10.5 ℃ |
| スレート建屋 南面 | 室内側(裏面) | 13:41 | 44.6 / 44.9 ℃ | 37.0 ℃ | − 7.9 ℃ |
| スレート建屋 西面 | 外側(表面) | 13:42 | 42.2 / 43.1 ℃ | 34.0 / 34.4 ℃ | − 9.1 ℃ |
| スレート建屋 西面 | 室内側(裏面)※1 | 13:44 | 42.9 ℃ | 37.4 / 38.6 ℃ | − 5.5 ℃ |
| 板金建屋 南面 | 外側(表面) | 13:46 | 47.7 / 49.0 ℃ | 43.1 / 43.5 ℃ | − 5.9 ℃ |
| 板金建屋 南面 | 室内側(裏面)※2 | 13:47 | 53.5 / 53.6 ℃ | 44.4 / 44.5 ℃ | − 9.2 ℃ |
| 板金建屋 西面 | 外側(表面) | 13:49 | 43.9 ℃ | 39.1 / 39.2 ℃ | − 4.8 ℃ |
| 板金建屋 西面 | 室内側(裏面) | 13:49〜50 | 47.5 ℃ | 40.3 / 40.4 ℃ | − 7.2 ℃ |
| 板金建屋 屋根 | 外側(表面) | 13:51 | 54.0 ℃ | 43.7 ℃ | − 10.3 ℃ |
| 板金建屋 屋根 | 室内側(裏面) | 13:48 | 52.2 / 53.4 ℃ | 42.4 / 43.3 ℃ | − 11.0 ℃ |
※1 スレート建屋 西面の室内側は、梯子を掛けられる位置が限られたため試し塗り部の正面から測定できず、視野内に鉄骨ブレース・配管が入り込んでいます。他の測定値より条件が悪く、差が小さく出ています(参考値)。
※2 板金建屋 南面の室内側は、未施工部と施工部で測定した高さがやや異なります。ただし同建屋 西面の室内側でも独立して −7.2℃ が確認されており、傾向は一致しています。
※3 「温度差(最大)」は、同一箇所で複数回測定した値のうち最も差の大きい組み合わせを記載しています。測定したすべての値は隠さず記載しています。
総括
・屋根がもっとも大きな効果を示しました。外側表面で −10.3℃、室内側では −11.0℃。屋根は建物のなかで最も日射を受ける部位であり、優先度が最も高い部位です。
・スレート外壁も10℃前後の低下を確認。南面 外側 −10.5℃、西面 外側 −9.1℃。屋根に次いで効果の大きい部位です。
・室内側(裏面)でも確実に下がっています。スレート南面 −7.9℃、板金南面 −9.2℃、板金西面 −7.2℃。「外壁の表面が下がった」だけでなく、庫内へ伝わる熱そのものが減っていることを示しています。
・いずれも曇天下の測定であり、快晴時にはさらに差が広がることが見込まれます。
試し塗りの実施位置
日射を受ける南面・西面を対象に試し塗りを実施しました。北面は日射をほとんど受けず、東面は隣接する大型建屋の影となるため、効果が見込めない面は対象から除外しています。
対象建屋
![]() スレート建屋 外壁=スレート波板。全体にチョーキング(白亜化)・黒ずみが見られます。 | ![]() 板金建屋 外壁・屋根とも金属板。既存色は濃色のため日射吸収が大きい状態です。 |
試し塗り位置(赤矢印の先が試し塗り部)
![]() スレート建屋 南面 | ![]() スレート建屋 西面 |
![]() 板金建屋 南面 | ![]() 板金建屋 西面 |
![]() 板金建屋 屋根 既存の濃色屋根に対し、白色の遮熱塗料を試し塗り | ![]() 板金建屋 西面(拡大) ※写真上部の梯子とロープは、屋根へ上がるために設置したものです。 |
スレート建屋南面の測定結果
外側(表面) 温度差 最大 − 10.5 ℃
![]() 【未施工】47.1℃/白黒表示 | ![]() 【未施工】45.9℃/カラー表示 | ![]() 【施工部】37.4℃/白黒表示 | ![]() 【施工部】36.6℃/カラー表示 |
試し塗り部が周囲より明確に低温の四角形として浮かび上がっています。左上の「Cen」が中心点(十字マーク位置)の温度です。
室内側(裏面) 温度差 最大 − 7.9 ℃
![]() 【未施工】44.9℃ | ![]() 【未施工】44.6℃ | ![]() 【施工部】37.0℃ 施工部の裏面が暗い四角形として確認できます |
| 室内側で約8℃低下しています。 これは「壁の表面が涼しくなった」という話ではなく、庫内に向かって放射される熱そのものが減っていることを意味します。壁際で作業される方の体感、および空調の負荷に直接影響する数値です。 |
スレート建屋西面の測定結果
外側(表面)温度差 最大 − 9.1 ℃
![]() 【未施工】42.2℃/カラー表示 | ![]() 【未施工】43.1℃/白黒表示 | ![]() 【施工部】34.4℃/カラー表示 | ![]() 【施工部】34.0℃/白黒表示 |
南面(−10.5℃)と同様に、外側表面で約9℃の低下を確認しました。異なる面で同程度の結果が得られており、再現性のある数値です。
室内側(裏面)温度差 最大 − 5.5 ℃(参考値)
![]() 【未施工】42.9℃ | ![]() 【施工部】38.6℃/白黒表示 | ![]() 【施工部】37.4℃/カラー表示 |
| 【測定条件についてのお断り】 この箇所は建屋内の状況から梯子を掛けられる位置が限られ、試し塗り部の正面から測定することができませんでした。斜め方向からの測定となり、視野内に鉄骨ブレース・配管が入り込んでいます。そのため他の測定箇所より温度差が小さく出ていますが、これは測定条件によるもので、遮熱性能の差ではありません。参考値としてお取り扱いください。 |
板金建屋南面の測定結果
外側(表面) 温度差 最大 − 5.9 ℃
![]() 【未施工】47.7℃/1回目 | ![]() 【未施工】49.0℃/2回目 | ![]() 【施工部】43.5℃/白黒表示 | ![]() 【施工部】43.1℃/カラー表示 |
未施工部は測定位置を変えて2回測定し、いずれも施工部を上回りました(47.7℃/49.0℃)。両方の値をそのまま記載しています。
室内側(裏面) 温度差 最大 − 9.2 ℃
![]() 【未施工】53.5℃ | ![]() 【未施工】53.6℃ | ![]() 【施工部】44.5℃ | ![]() 【施工部】44.4℃ |
※ 未施工部と施工部で測定した高さがやや異なります。ただし同建屋 西面でも独立して −7.2℃ が確認されており、傾向は一致しています。
| 板金の外側で温度差が小さく出る理由 金属板はスレートに比べ横方向への熱の伝わりが非常に大きいため、今回のような小面積の試し塗りでは、周囲の未施工部から熱が回り込み、本来の性能より差が小さく測定されます。実際に面全体を施工した場合は、この回り込みがなくなるため差はさらに大きくなります。屋根(−10.3℃)で大きな差が出ているのは、施工面積を広くとったためです。 |
板金建屋西面の測定結果
外側(表面) 温度差 最大 − 4.8 ℃
![]() 【現況】試し塗り部(白色) | ![]() 【未施工】43.9℃ | ![]() 【施工部】39.2℃/カラー表示 | ![]() 【施工部】39.1℃/可視光表示 |
室内側(裏面) 温度差 最大 − 7.2 ℃
![]() 【現況】室内側の壁面。母屋(横材)に発錆が見られます | ![]() 【未施工】47.5℃ | ![]() 【施工部】40.4℃/可視光表示 | ![]() 【施工部】40.3℃/カラー表示 |
| ご注目ください - 室内側のほうが高温です 西面 未施工部は、外側 43.9℃ に対し室内側が 47.5℃ と、室内側のほうが高くなっています。外壁の外側は風によって冷やされますが、室内側は熱の逃げ場がなく、こもった熱がそのまま滞留するためです。遮熱塗装を施すと、この室内側が 40.3℃ まで下がります。外壁を冷やす工事ではなく、庫内にこもる熱を入り口で止める工事とお考えください。 |
板金建屋の屋根の測定結果
※最も効果の大きい部位です!
外側(表面) 温度差 最大 − 10.3 ℃
![]() 【未施工】既存の濃色屋根 | ![]() 【未施工】54.0℃ | ![]() 【施工部】試し塗り部(白色) | ![]() 【施工部】43.7℃ |
室内側(裏面) 温度差 最大 − 11.0 ℃
![]() 【未施工】53.4℃/可視光表示 | ![]() 【未施工】52.2℃/カラー表示 | ![]() 【施工部】43.3℃/可視光表示 | ![]() 【施工部】42.4℃/カラー表示 |
| 屋根は外側 −10.3℃、室内側 −11.0℃。今回の測定で最大の効果です。 屋根は建物のなかで最も長時間・最も強く日射を受ける部位です。未施工部は室内側で 53.4℃ に達しており、この熱が庫内上部にこもります。試し塗り部の裏面は 42.4℃ まで下がっており、庫内へ入ってくる熱を屋根の段階で止められていることが確認できます。繰り返しになりますが、これは曇天下の数値です。 |
本施工の考察とご提案
今回の測定から分かったこと
① 効果は実測で確認できました。外壁・屋根のすべての測定箇所で、施工部の温度が未施工部を下回りました。異なる建屋・異なる面で同じ傾向が繰り返し得られており、偶然ではありません。
② 室内側(裏面)で確実に効いています。屋根 −11.0℃、板金外壁 −7.2〜9.2℃、スレート外壁 −7.9℃。外壁の外側だけでなく、庫内に伝わる熱が減っています。
③ 未施工の室内側は、外側より高温になる場合があります。板金西面では 外側43.9℃ に対し室内側47.5℃。外側は風で冷やされますが、室内側は熱がこもり逃げ場がありません。庫内の暑さは「入ってくる熱を止める」ことでしか下げられません。
④ 本測定は不利な条件下の値です。測定時は薄曇りで直射日光が遮られていました。遮熱塗料は日射を反射して効果を発揮するため、快晴時にはさらに大きな差が見込まれます。
施工範囲・工法についてのご提案
日射を受ける面のみに絞ることで、費用を抑えながら効果を最大化できます。効果の見込めない面まで塗るご提案はいたしません。
| 部位 | ご提案する工法 | 優先度 | 理由・根拠 |
| 板金建屋 屋根 | 遮熱・断熱塗装 | 最優先 | 今回最大の 外側 −10.3℃/室内側 −11.0℃。日射を最も強く受け、庫内上部に熱がこもる部位です。 |
| スレート建屋 屋根 | 板金カバー工法(シルバー系屋根材) | 最優先 | 塗装ではなくカバー工法をご提案します。理由は下記のとおりです。 |
| 南面 外壁 | 遮熱・断熱塗装 | 推奨 | スレート −10.5℃/板金 室内側 −9.2℃。日中を通して日射を受ける面です。 |
| 西面 外壁 | 遮熱・断熱塗装 | 推奨 | スレート −9.1℃/板金 室内側 −7.2℃。午後の西日を受け、終業時間帯の庫内温度に影響します。 |
| 北面 外壁 | - | 対象外 | 直射日光をほとんど受けないため、遮熱効果が見込めません。ご提案から除外します。 |
| 東面 外壁 | - | 対象外 | 隣接する大型建屋の影となるため、遮熱効果が見込めません。ご提案から除外します。 |
| スレート建屋の屋根を「板金カバー工法」とする理由 スレート屋根は経年により脆くなるため、いずれ改修が必須となる部位です。塗装で一時的に延命するよりも、この機会に既存スレートの上からシルバー系の板金屋根材を貼るカバー工法とすることで、次の3つが同時に得られます。 ① 反射率の向上 シルバー系の金属屋根材により日射反射性能が高まります。 ② 空気層の確保 既存スレートと新設屋根材の間に空気層ができ、熱の伝わりを抑えます。 ③ 屋根の更新 既存スレートの劣化・雨漏りリスクへの対策を兼ねられ、将来の葺き替え工事が不要になります。 |
弊社の進め方(工場・倉庫をお持ちの皆様へ)
・弊社では「効きます」と口で申し上げる前に、実際の建物で試し塗りを行い、温度を測ってお見せするようにしています。上記はその一例です。
・試し塗りと温度測定は無料で承ります。ご自身の工場の、ご自身の屋根で、どれだけ下がるかをご確認ください。
・効果の見込めない面(北面・日陰になる面)はご提案から除外します。塗る面積を増やすご提案はいたしません。
・曇天時に測定した場合は、快晴時の再測定も無料で実施いたします。
測定条件に関する補足
本報告書の数値を正しくご判断いただくため、測定条件を明記いたします。
放射率(ε)の設定について
本測定は放射率 ε = 1.00 の設定で行いました。スレート・塗膜の実際の放射率は 0.90〜0.95 程度であるため、表示される絶対温度は実際よりやや低めに出ます。ただし本測定の目的は施工部と未施工部の比較であり、両者を同一設定・同一時刻・同一距離で測定しているため、温度差の信頼性に影響はありません。
測定値の採り方
・本報告書に記載した時刻は、サーモグラフィ画像に表示されている撮影時刻をそのまま記載しています。
・サーモグラフィ画像 左上の「Cen(センター)」= 画面中央の十字マーク位置の温度を採用しています。
・画像右側の数値は、その画面内に写っている範囲の最高温度・最低温度です(空や地面を含むため、壁面の温度とは異なります)。
・同一箇所について、白黒表示・カラー表示など複数回測定した場合は、すべての測定値を隠さず記載しています。
試し塗りの面積について
試し塗りは、建物への影響を最小限にとどめるため小面積で実施しています。特に金属板(板金外壁)では、周囲の未施工部から熱が回り込むため、実際に面全体を施工した場合よりも温度差が小さく測定されます。本報告書の数値は、この点においても控えめな値です。
使用材料について
本試験に使用した塗料の製品名・仕様につきましては、当社が長年の施工実績のなかで選定・検証を重ねて到達した組み合わせであるため、本報告書での記載を控えさせていただいております。何卒ご了承ください。ご採用いただく際には、性能・耐用年数・保証内容について書面にてご説明いたします。
| 弊社は「材料を毎年テストしてから使う」塗装会社です 遮熱塗料はカタログ上どれも似た性能に見えますが、実際には下地への密着性で結果が大きく変わります。弊社では毎年、複数の新材料を実費で取り寄せて自社倉庫でテスト施工を行い、密着不良を起こした材料は使用リストから除外しています。本レポートのような現場での実測も、その延長線上にあるものです。 |
お問い合わせ
本レポートの掲載にあたり、快くご了承くださいましたお客様に厚く御礼申し上げます。
「うちの工場ではどれくらい下がるのか」を、実際に測ってご確認いただけます。試し塗り・温度測定は無料です。ご不明な点やご相談は、下記までお気軽にご連絡ください。
株式会社 竹山美装
代表取締役 竹山 昭
〒264-0017 千葉県千葉市若葉区加曾利町 1002-5
TEL 043-488-6768(受付 8:00〜19:00)
千葉県知事許可(般-8)第51394号/一級塗装技能士在籍



















































