CORPORATE WORK
企業向け施工例

千葉市稲毛区の工場で屋根カバー工法工事|約690㎡を操業しながら改修

千葉県千葉市稲毛区の工場(M社様)にて、雨漏りの改善を目的に屋根カバー工法工事を行いました。既存の屋根を残して新しいガルバリウム鋼板を重ね、約690㎡の屋根を改修。工場の操業を続けながら、足場の設置から解体まで約2週間で施工しました。

屋根材の重なり部分や端部の板金を丁寧に納めるとともに、傷んでいた裏面側の横樋23.0mも交換しています。

ご依頼内容と施工概要

項目内容
地域千葉県千葉市稲毛区
建物工場(M社様)
工事種別屋根工事(屋根カバー工法)、板金工事、雨樋交換工事
屋根材ガルバリウム鋼板
屋根施工面積690.0㎡
工期約2週間(足場の設置から解体まで)
操業への対応工場の稼働を継続しながら施工
雨漏り保証お引渡し日より3年間

ご要望・お悩み

屋根の老朽化に伴う雨漏りについてご相談をいただきました。ご希望は、見た目を整えるだけでなく雨漏りに対応すること、そして工場の操業を止めずに工事を進めることでした。

既存屋根には過去にカバー工法で補修された部分もありましたが、雨漏りが続いている状況でした。今回は屋根面全体の改修に加え、重なり部分や壁際、棟などの納まりも整える工事を行っています。

工事内容・内訳

施工内容数量
ガルバリウム鋼板による屋根カバー工事690.0㎡
屋根面戸およびケラバ加工等66.0㎡
裏面側の横樋交換23.0m
レッカーによる荷揚げ一式
足場工事380.0㎡(正面は一部架設)

既存屋根の上に木下地を取り付け、新しい屋根材を施工しました。本現場では屋根材の重なり幅を620mm確保し、重なり部分にシーリングを施工したうえでビス留めを行っています。ケラバ・水切り・棟板金も取り付け、継ぎ目を処理しました。

裏面側の雨樋は、屋根工事用の足場から歪みや外れが確認されたため、今回の工事に合わせて横樋を交換しています。竪樋は交換していません。

施工前と施工後

工場屋根全体の変化

施工前の工場屋根を上空から撮影した写真
施工前。屋根の一部に青色の補修箇所があり、屋根面には色の違いや筋状の汚れが見られました。
ガルバリウム鋼板で改修した施工後の工場屋根の空撮写真
施工後。約690㎡の屋根を新しいガルバリウム鋼板で覆い、屋根面全体を整えました。

過去の補修箇所を含めて屋根面を改修

施工前の青色の補修屋根と既存屋根
施工前。青色の部分は過去にカバー工法で補修された箇所です。今回はこの部分も含めて屋根全体を改修しました。
カバー工法で仕上げた屋根全体
施工後。新しい屋根材が並び、軒先まで一体感のある仕上がりになりました。
施工前の補修箇所と既存屋根の境目
施工前の別角度。過去の補修箇所と既存屋根の境目が確認できます。
新しい屋根材と留め付け位置が並ぶ施工後の屋根面
施工後。既存屋根を新しい屋根材で覆い、重なりと留め付け位置を確認しながら施工しました。

汚れや傷みが見られた屋根面を一新

施工前の筋状の汚れが見られる工場屋根
施工前。屋根材の重なりや留め具の周辺に、筋状の汚れや変色が見られます。
屋根面のカバー施工後の状態
施工後。同じ範囲を新しい屋根材で覆い、広い屋根面を整えました。
施工前の重なり部分に汚れが集まった屋根面
施工前の別角度。屋根の継ぎ目に沿った汚れが確認できます。雨漏りへの対応では、屋根面だけでなく継ぎ目などの納まりも確認することが大切です。
屋根材を張り終えた施工後の広い屋根面
施工後。新しい屋根材を連続して施工し、屋根面全体を仕上げました。

裏面側の横樋を交換

交換前の裏面側の横樋と既存配管
施工前の横樋。屋根工事の足場から状態を確認し、交換対象としました。
新しい横樋の端部と既存配管への接続部分
施工後。新しい横樋を取り付け、端部と排水の接続部分を納めました。
交換前の横樋を反対側から見た状態
施工前の別角度。既存の横樋と、その下にある排水配管が確認できます。
交換後の横樋と既存の竪樋側への接続
施工後。裏面側の横樋23.0mを交換しました。竪樋は既存のものを使用しています。

写真で見る施工の流れ

1.足場の設置と施工前の確認

工場外周に設置した足場
屋根工事に必要な足場を設置しました。足場の施工面積は380.0㎡で、正面側は一部架設としています。
既存屋根の補修箇所と留め具周辺の状態
施工前の屋根面を確認。既存屋根には、留め具周辺から流れた錆汁や変色が見られました。

2.木下地の取り付けと既存横樋の撤去

既存屋根の上で木下地を取り付ける作業
既存屋根を残したまま、その上に新しい屋根材を支える木下地を取り付けていきます。
既存横樋を取り外した軒先
交換する横樋を撤去した状態です。屋根材と新しい雨樋を施工する前に、軒先を整えます。
既存屋根の上に間隔をそろえて配置した木下地
既存屋根の形状に合わせて木下地を配置。新しい屋根材を取り付けるための土台をつくります。
屋根の長手方向に木下地を取り付けた状態
木下地の取り付けが進んだ状態です。屋根材で隠れる前の下地も、写真に残しています。

3.屋根材の荷揚げと取り付け

レッカーで長尺の屋根材を屋根上に揚げる作業
レッカーを使って屋根材を荷揚げしました。工事前にはコンテナの移動にご協力いただき、重機の進入と作業のための場所を確保しました。
屋根上に搬入した屋根材と作業の様子
荷揚げした材料を屋根上に配置し、取り付け作業へ進みます。
木下地の上に新しいガルバリウム鋼板を取り付ける工程
木下地の上に屋根材を一枚ずつ施工。屋根を全面撤去せずに進めることで、今回の現場では工場の操業を継続できました。
屋根材の重なり部分にシーリングを施工する手元
屋根材が重なる部分にシーリングを施工しています。完成後には見えにくくなる継ぎ目も、施工中に処理します。
屋根材の重なり寸法をメジャーで確認する工程
本現場では重なり幅620mmを確保し、メジャーで確認しています。この寸法は今回の施工条件によるもので、すべての屋根に共通する指定寸法ではありません。
新しい屋根材をビスで固定する作業
取り付け位置をそろえながらビスで固定。屋根材の重なりと固定を一つずつ仕上げていきます。
広い範囲に新しい屋根材を施工した状態
屋根面の施工が進んだ様子です。既存の屋根が、新しいガルバリウム鋼板で覆われていきます。
屋根材を張り終えて棟まわりの仕上げに進む状態
屋根材の取り付け後は、棟や壁際、端部などの板金を仕上げていきます。

4.棟・ケラバ・壁際の板金と継ぎ目の処理

立ち上がり付近の継ぎ目を処理する作業
立ち上がり付近の継ぎ目を処理している様子です。屋根面と周囲の部材が接する部分も丁寧に納めます。
屋根端部に取り付けたケラバ板金
屋根の端部にケラバ板金を取り付けました。端部の形状に合わせて屋根材の縁を覆っています。
屋根の頂部で棟板金を取り付ける作業
屋根の頂部に棟板金を取り付けています。屋根材が合わさる部分を板金で覆います。
外壁と屋根の境目に水切り板金を取り付ける作業
壁際に水切り板金を取り付けました。屋根面だけでなく、外壁との取り合いも仕上げます。
屋根の軒先付近で納まりを確認する作業
軒先付近で作業している様子です。屋根端部まで納まりを確認しながら施工を進めます。
屋根の段差部分と板金の仕上がり
屋根の段差部分を含む仕上がり。上下の屋根の間にある部分も、周囲に合わせて納めています。

5.雨樋の交換と周辺部の補修

軒先を横から確認した施工途中の状態
軒先を横から見た施工途中の状態です。今回の工事では、この裏面側の横樋を交換しました。
新しい横樋の端部と排水配管の仕上がり
取り付け後の横樋です。屋根工事と同じ足場を使い、屋根まわりの排水設備も整えました。
H鋼付近の隙間を板金で覆った状態
H鋼付近の開口を板金で覆った状態です。作業中に気づいた周辺部の不具合についても、今回の工事では追加請求なしで補修しました。
屋根と外壁が接する部分の板金の納まり
屋根と外壁が接する部分の納まりです。形状が変わる箇所も、現場の寸法に合わせて板金を加工しています。
上下の屋根の間にある壁面を板金で覆う作業
屋根と屋根の間の壁面を板金でカバーしている様子です。この部分も、今回の工事に合わせて補修しました。

サーモ画像で確認した屋根の様子

施工した屋根と周囲の屋根を撮影したサーモ画像
ドローンのサーモカメラで撮影した画像です。中央が今回施工した屋根、右側が今回施工していない屋根で、画像上では異なる色で表示されています。

ただし、サーモ画像は屋根材の表面状態や反射、撮影条件などの影響を受けます。この画像だけで正確な温度差や室内温度の低下、遮熱・断熱性能を確定することはできません。暑さ対策の効果を確かめる際は、撮影条件をそろえた測定に加えて、屋根裏や室内の温度も確認することが大切です。

施工担当者のコメント

今回重視したのは、工場を動かしたまま屋根を改修することと、雨漏りに対応するために細部まで納めることです。

特に屋根材の重なり部分は、620mmの重なりを確保してシーリングを施工し、ビスで固定しました。ケラバ・水切り・棟板金も現場の寸法に合わせて加工しています。新しい屋根材を張るだけでなく、その周囲まで仕上げることを大切にしました。

裏面側の雨樋は、足場から確認すると歪みや外れが見られました。後日この雨樋のために足場を組み直す負担を避けるため、屋根工事に合わせて横樋を交換しています。

作業中に気づいたH鋼付近の開口や、屋根の間の壁面も補修しました。また、荷揚げ前のコンテナ移動にご協力いただいたことで、重機の作業を進めやすくなりました。ご協力いただき、ありがとうございました。

今回の事例から考える、工場の屋根改修で確認したいこと

雨漏りの相談では、過去の補修履歴も伝える

今回の工場では、過去に補修した部分があっても雨漏りが続いていました。屋根改修を相談するときは、雨漏りが起こる場所や時期に加え、以前どこをどのように直したかを伝えると、現状を把握する手がかりになります。

屋根材の表面だけでなく、重なり、留め具、棟、壁際なども確認対象です。塗装・部分補修・カバー工法・葺き替えのどれを選ぶかは、雨漏りの原因と既存屋根の状態を調べて判断します。

操業を続けたい場合は、工法と作業の段取りを一緒に考える

既存屋根を残すカバー工法は、工場を使いながら改修する際の選択肢です。ただし、どの建物でも無条件に採用できるわけではありません。既存屋根や下地の状態、新しい屋根材を支えられるか、作業範囲を確保できるかなどの確認が必要です。

本事例では操業を継続できましたが、荷揚げ前にはコンテナを移動していただきました。施工会社へは、止められない設備、車両の出入り、搬入時間などを伝え、普段の業務と工事の動線を調整しておくと計画を立てやすくなります。

完成後に見えない工程も写真で確認する

完成した屋根の写真に加え、下地の取り付け、屋根材の重なり、シーリング、固定部分の写真があると、工事内容を把握しやすくなります。見積もりの段階で、どの工程を記録してもらえるか確認しておくとよいでしょう。

今回の重なり幅620mmは、本現場の施工内容です。同じ数値を別の屋根にそのまま当てはめず、使用する屋根材や現場条件に応じた仕様を施工会社に確認してください。

足場を使う機会に雨樋や周辺部も確認する

屋根の修繕時には、雨樋や屋根と外壁の境目なども一緒に確認すると、別の不具合を見つける機会になります。本事例では、足場があるうちに傷んだ横樋を交換しました。

すべてを交換するのではなく、残せる部分と交換する部分を分けて検討することも大切です。追加工事が必要な場合は、施工範囲と費用を確認しましょう。今回の周辺部補修は追加請求なしで実施しましたが、他の現場も同じ条件になるとは限りません。

保証の対象と工事後の確認方法を確かめる

本工事には、お引渡し日から3年間の雨漏り保証をお付けしています。改修を検討する際は、保証期間だけでなく、対象となる不具合や適用条件、気になる症状が出たときの連絡先も確認しておくと安心です。

暑さや雨音の変化も気になる場合は、雨漏り対策とは分けて確認方法を相談しましょう。写真の印象だけで効果を判断せず、目的に合った測定や点検で確かめることが大切です。

千葉市周辺で工場の屋根改修をご検討の方へ

工場の屋根工事は、雨漏りへの対応だけでなく、操業への影響や資材搬入の段取りまで含めて考える必要があります。竹山美装では、建物の状態とご要望に合わせた工事をご相談いただけます。

「補修したのに雨漏りが続く」「工場を止めずに屋根を直したい」とお困りの方は、お問い合わせフォームからご相談ください。