施工前は、築12年の年月を経て外壁の塗膜が紫外線や雨風にさらされることで細かな粉状化(チョーキング)が進行し、特に北面では苔汚れが広範囲に付着して風合いを損ねていました。また、サイディング目地のシーリング材は硬化と微細なひび割れを起こし、そこから毛細管現象で雨水が浸入して下地の劣化を加速させていました。屋根もガルバリウム鋼板の塗膜が部分的に剥離し、腐食による錆が顔を出すなど、防水・防錆機能が著しく低下していたほか、玄関ポーチのタイルは長年の色あせと目地のひび割れで踏み場の滑りやすさや景観の古びた印象が否めない状態でした。 施工後は、外壁にラジカル制御型シリコン塗料と微細色粉を散布する多彩柄仕上げを施すことで、遠景では落ち着いたワントーンに見えながら、近景ではわずかな色幅が光を受けて奥行きを感じさせる表情豊かな壁面へと一新。塗膜の厚みと高耐候性でチョーキングも苔の再付着も抑制され、長期にわたって美観を維持します。屋根はケレン・下地処理のうえフッ素系塗料を重ね塗りし、鮮やかな色艶とともに熱や紫外線に強い防錆被膜を形成。玄関ポーチには吸水率極小のセラミック調タイルを張り替え、凹凸のある表面で滑りにくさを確保すると同時に、高輝度LEDポーチ灯を新設して夜間の安心感と省エネ性能も大幅に向上させました。
遠目からでは分からない多彩柄ですが、近いとこんな感じです!粒径0.1~0.3mmの微細な色粉が壁面にランダムに散布され、ベースの淡いグレージュカラーにアクセントとなるライトグレーとダークグレーがほのかに混じり合うことで、陰影のある立体感が際立っています。日中の直射光下では、粒子ひとつひとつが微細な光の反射を生み出し、壁面全体にきらめくような表情を与える一方で、曇天時や夕暮れ時には落ち着いたトーンに統一され、建物全体のまとまりを保ちます。さらに近づくと、わずかな色の濃淡差が目視でき、まるで天然石を複数色使って貼り分けたかのような豊かな質感を感じさせ、シーリングやサッシの陰影と相まって重厚感のある仕上がりを演出しています。これにより、遠景と近景で表情が変化し、時間帯や天候によってさまざまな表情を見せる動的な外観が実現されました。
このちぐはぐな外構もずっと嫌だったようで今回すっきりさせて頂きました!施工前では、玄関ポーチ前の土間コンクリートは長年の雨風や凍結融解を受けて表面にひび割れが入り、汚れも染み込み黄色味を帯びた状態でした。また、既存のアルミ手すりは経年でくすみ、固定金具のビス穴まわりに錆が浮いており、安全性と美観の両面で劣化が明らかです。施工後では、ひび割れた土間コンクリート下地を一度切削・整形し、微細な勾配調整を行った上で、吸水率0.1%以下のセラミック調タイルをタイト接着剤でしっかり固定。タイル表面にはわずかな目地幅(0.5mm)とクリース加工を施すことで、雨天時でも滑りにくく排水性を確保しました。手すりは耐食性の高いステンレス製に交換し、柱脚部には防錆プライマーを塗布した後、屋外耐候性塗装を2回重ねることでビス穴の腐食を完全に防止。さらに、IP65等級のLEDポーチ灯を手すり柱に一体化させたことで、足元を均一に照らしながらデザイン性も向上させています。この一連の外構リノベーションにより、K様邸のエントランスは安全性・快適性・視覚的高級感を兼ね備えた空間へと生まれ変わりました。
「家の壁が傷んできたかも…」「店の屋根を塗り直したいなあ」
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