注文住宅をご検討中で、外壁の防水シートついて悩まれている方も多いのではないでしょうか。
防水シートにも沢山の種類がありますし、自宅にどの防水シートを採用すれば良いのか悩んでしまいますよね。
そこで今回の記事では、防水シートの役割と種類をご紹介します。

□防水シートの役割とは?

外壁の雨漏り対策は、1次防水と2次防水の2段階に別れているのをご存知でしょうか。
1次防水とは、外壁材で防水対策を行うことを指し、2次防水は防水シートを用いた対策のことを指します。

つまり、今回解説する防水シートは2次防水に当たりますが、実際、雨漏り対策のほとんどは1次防水で完結します。
ですが、猛烈な台風や大雨が起きて1次防水を突破してしまう可能性を考慮し、万が一に備えて行うのが2次防水である防水シートの役割です。

□外壁に使われる防水シートの種類は?

外壁に使われる防水シートは、主に透湿防水シートとアスファルトフェルトの2種類に分けられます。

・透湿防水シート

透湿防止シートは、雨水の侵入を防ぎながらも、室内の湿度は外に逃してくれるという特徴があります。
また、高気密で高断熱な住宅の場合、外気と室内の差が生まれることによって結露が起きやすくなります。
結露が起きてしまうと、カーテンがカビたりしてしまうことも。
このような現象を防ぐためにも、透湿防水シートは非常に効果的です。

・アスファルトフェルト

アスファルトフェルトは、フェルトにアスファルトを染み込ませた防水紙です。
この防水紙には雨水が建物内に入ってくるのを防ぐのはもちろんのこと、室内の湿気を外に逃さないといった特徴があります。

特に自宅の外壁がモルタル仕上げを採用しているといった場合には、透湿防止シートではなくアスファルトフェルトの方を採用しましょう。
なぜなら、モルタル仕上げの外壁に透湿防止シートを貼ってしまうと壁の内側部分に雨水が入り込んで、外壁自体が腐食してしまう危険性があるからです。
上記の理由からも、湿気に強くないモルタル仕上げの外壁にはアスファルトフェルトを採用しましょう。

□まとめ

今回記事では、防水シートの役割についてと、外壁に使われる防水シートの種類についてご紹介しました。
防水シートには種類があり、それぞれに特徴があることがお分かりいただけたと思います。
防水シートを選ぶ場合には、自宅に採用している外壁素材を考慮して選ぶのがポイントです。
これから防水シートを採用しようとご検討中の方で防水シートに関してお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。