■地域:
千葉県東金市
■工期
約4日間
■費用
工事費総額 270万円
(下地処理等諸経費含む)
■工事内容/内訳
既存床が水硬ウレタン(水性硬質ウレタン)の改修工事で、新たに水硬ウレタンの再施工の場合は下地の処理と水硬ウレタンの再施工で㎡単価18000円前後はかかってしまいます。今回は下地処理も容易なローラー施工できる水硬ウレタンを提案させて頂き価格も抑えられたので採用して頂きました。231㎡の施工面積で仮に㎡=18000円で想定すると415万8000円前後です。今回提案させて頂いた内容の金額は㎡=8500円+下処理や諸経費となり総額270万円で施工させて頂きました。
提案させて頂いた材料は可使時間が15分ととんでもなく短い可使時間で材料作りから塗り終わりまでがとても短く大変でしたが綺麗に仕上がりました。これだけ価格を抑えられて水硬ウレタンの施工が出来るのはとても良いです!
■ご要望・お悩み
工場の部屋の移設で現状何もない状態だから今のうちに床を綺麗にしたい。ただフォークリフトも使用するので強い塗膜で、薬品も温水も冷水も使用するのでそういった環境下に耐えられる材料で施工してほしい。との事でしたので、既存が水硬ウレタンと言うのもあり水硬ウレタンローラー仕様を提案させて頂きました。
■建物の元々の状態・課題点
既存床は経年により摩耗が進んでおり、クラックや不陸が各所に見られました。フォークリフトの頻繁な通行により一部で劣化が顕著であり、また水や薬品を使用する環境により、耐薬品性や防水性の強化も求められていました。さらに、新たに設置される設備に支障が出ないよう、短期間での施工完了も求められていました。
■施工担当者のコメント
使用した材料はとても特殊で、材料を作ってからモタモタしていると材料が固まってしまいます。材料を作るのは二人で行い、材料を運ぶのは1人、塗るのは2人でと5人で作業しました。
可使時間がとても早いので大変ですが歩行可能も翌日には可能なのでそれはメリットでもあります。
■お客様の声
作業も早く臭いもほとんど感じられずきれいに仕上がって満足です!
■工場の塗床工事のコツ
工場の塗床工事は、単なる美観の向上だけでなく、「耐久性」「安全性」「清掃性」「耐薬品・耐熱性」といった機能を求められる重要な工種です。特に製造業の現場では、フォークリフトの走行や薬品の飛散、水や熱の使用など、厳しい環境条件に耐える床づくりが求められます。今回の竹山美装による施工事例では、そうした過酷な条件に応えるための工夫やノウハウが随所に活かされています。
まず、最も大切なのは材料選定です。現場の使用環境を正確に把握し、それに適した塗床材を選定することが成功の鍵となります。今回使用した水硬ウレタンは、耐薬品性や耐熱性に優れており、さらにローラー施工が可能な仕様で下地処理の工程も軽減され、コストパフォーマンスに優れた選択となりました。
次に、下地処理の精度です。いかに高性能な塗料を用いたとしても、下地処理が不十分では密着不良や早期剥離の原因になります。施工事例では、清掃・目荒らし・クラック処理・不陸調整といった工程を丁寧に行うことで、塗膜の均一性と耐久性を高める土台を確実に整えています。
さらに、段取りと人員配置も重要です。今回使用した材料は可使時間が15分という非常に短いものであったため、材料作成から運搬、塗布までを5人のチームで分業し、無駄なく工程を進めています。このような短時間硬化型の材料を扱う際は、事前のロールプレイや役割分担の徹底が不可欠です。
また、施工道具の選定にも注目です。24インチのローラーを使用することで、広面積でもスピーディーかつ均一に塗布でき、作業の効率化と仕上がり品質の向上に繋がっています。
最後に、お客様との対話を通じたニーズの正確な把握が、最適な提案の出発点となります。施工前に「フォークリフトに耐える」「薬品・温水・冷水にも対応する」といった要件を丁寧にヒアリングし、既存床との相性や施工後の使用環境も含めて判断することで、高い満足度を得る施工に結び付けられました。
このように、工場の塗床工事においては、材料選定から下地処理、段取り、施工体制、顧客対応に至るまで、全ての工程での「準備と判断」が仕上がりと耐久性を左右します。竹山美装のように、経験と技術を活かして一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることが、結果としてお客様の信頼につながっていくのです。